外反母趾
- 足の親指の付け根が腫れている・痛む
- 足の親指が「くの字」に曲がっている
- 歩くと足の指が痛む
- 病院で外反母趾と診断された
- どこに行っても良くならない
患者様の声
外反母趾はなぜ起きるのか?|埼玉県 ひかり整骨院
外反母趾とは、足の母趾(おやゆび)が外反する(小指側に曲がる)病態ですが、同時に第1中足骨(ちゅうそくこつ、親指の付け根にある足の甲の骨)が内反(内側に広がる)しています。この第1中足骨の内反が外反母趾変形の始まりと考えられます。中足骨が内反する一方で、母趾は逆に靴の先により外側に押し曲げられます。同時に母趾内転筋(ぼしないてんきん)に引っ張られることにより付け根でねじれながら「くの字」に曲がります。
親指の中足骨(足の甲の骨)が小指側に20度以上曲がっていれば外反母趾と診断され、重症の場合には、母趾の付け根の関節が外れる(脱臼)こともあり、歩行などの日常生活に支障が出る程の痛みや、関節の動かし難さになった場合には手術が必要になることもあります。
厚生労働省の調査によると、約30年間で外反母趾の患者数は約8倍に増加しています。比率は女性が圧倒的に多く、全体の84.5%を占めています。しかし、近年の増加率でみると、男性は13%、女性は6.8%と男性の増加率が女性の約2倍と男性の外反母趾患者が急増してます。
原因としては、足の筋力低下、アライメント障害(足を構成している骨の並びが悪くなること)、運動習慣のない男性や子どもの増加が考えられます。
外反母趾の4タイプ
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・靭帯性外反母趾(じんたいせい)
一番多い型です。
足裏の横アーチを支えている「横中足靭帯(おうちゅうそくじんたい)」という靱帯が緩むことで、親指が人差し指に向かって曲がってしまうのが原因です。
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・仮骨性外反母趾(かこつせい)
実際には曲がっておらず、付け根の骨が異常に出っ張っていることで、親指が曲がっているように見えてしまうのが特徴。日常生活の中で足の指をうまく使えていないことが原因です。
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・ハンマートゥ性外反母趾
生まれつき足の指が長過ぎる人(エジプト型)に多い外反母趾のタイプです。指が長過ぎるのが原因です。指を足の裏側に丸めて、ハンマーのように縮こまった状態(ハンマートゥ)にして歩く癖がついてしまっていること、指を伸ばして地面に着けることができないのが特徴です。
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・病変性外反母趾(びょうへんせい)
親指だけでなく、足指全体が変形・脱臼(関節が外れている、ずれている)しているタイプの外反母趾です。関節が変形してしまうリウマチや、指の第一関節が太く変形したり骨自体が隆起したりするヘバーデン結節(加齢性の変形性関節症の一種)、事故などが原因となります。
外反母趾を放っておくと・・・|埼玉県 ひかり整骨院
足の裏には土踏まず(つちふまず)という構造があり、これを「足のアーチ(湾曲)」と呼びます。足には3つのアーチがあります。
足を横切る「横アーチ」、足の内側のアーチを構成する「内側縦アーチ」、足の外側のアーチを構成する「外側縦アーチ」。
3つのアーチは、立っている姿勢の維持や歩行を行う際にバランスを保つために働いています。
ところが、足の筋力が低下すると、体重の重さで横アーチが低下し開張足(かいちょうそく)になったり、内側縦アーチが低下すると土踏まずがつぶれる「扁平足(へんぺいそく)」、また、外側縦アーチが低下すると左右のバランスが悪くなって、かかとが外側に倒れやすくなり、外反母趾が悪化します。
外反母趾になると、バランスを保つために必要な前方に踏ん張る力が弱くなり、「転倒」のリスクも高まるという研究データがあります。
さらに、足の指(特に拇趾球)に体重がうまく乗っていないと、重心が後ろ側(かかと )に移動するため、バランスを保とうと無意識に猫背のような姿勢になり、頭の重さを支えるために、首から腰にかけての筋肉に余計な負荷がかかり、頭痛や肩こり、腰痛などにつながります。
外反母趾の症状で本当に問題なのは、実はこうした二次的障害なのです。二次的障害は、全身に慢性的な痛みや不調を引き起こします。足の痛みがないからといって外反母趾を放置するのは間違いです。
患部の治療としてテーピングやサポーター、足趾(足の指)の運動療法も効果的ですが、体重の減量、ストレッチ、筋力増強訓練、体をバランス良く、負担が少なく動かすための、胸部・体幹・股関節・膝関節の協調運動、足関節・下腿の協調運動のトレーニングなどがあります。
外反母趾の治療では正しい姿勢や立ち方、歩き方を取り戻すための運動療法、リハビリやトレーニングが大切で効果も高いのですが、これらをひとりで行うことや、運動を継続することが難しく、外反母趾が治らない、悪化するといったことになります。
違和感や痛みを抱えたままでいることにより、筋肉にこりが出来て、筋筋膜性疼痛症候群が起きたり、神経の滑走性が悪くなったりします。また、心身のバランスが崩れ、体の運動機能が上手く働かなくなったり、母趾の痛みなどの症状をはじめ、様々な身体の不調が出てきます。この状態をマルファンクションといいます。
【症状別】外反母趾の治療方法|埼玉県 ひかり整骨院
外反母趾の重症度の目安
外反母趾の標準的な治療方法は
1.保存療法(手術をしない)
ストレッチ、トレーニング、テーピング、装具、インソール(足底板)など
2.手術療法
保存療法で症状改善が見られない、治療しても症状が悪化していくような場合に選択されます。
整骨院、整体院には外反母趾のお悩みで来院される患者様は多くいらっしゃいます。整骨院、整体院で行う外反母趾の標準的な治療は、低周波などの電療施術とマッサージ、骨格調整、鍼灸などを組み合わせて行うことが多いです。
また、病院や整骨院に行くのがスケジュール的に難しい方では、治療はセルフケアのみという方も多いのではないでしょうか、
セルフケア
自分で出来る外反母趾のケアとしては、靴の見直し、外反母趾サポーターの装着、足底板(インソール)足裏のマッサージ、筋力トレーニング、ストレッチ、貼り薬(鎮痛剤)、飲み薬(鎮痛剤)
・靴の見直し
外反母趾の予防と外反母趾の進行を防ぐための靴選び3つのポイント
1.ヒールの高さは2.5~3cm―足裏の負担を軽減
2.横アーチのサポート―外反母趾は横アーチの崩れから始まります。
3.つま先に指が動かせる程度のゆとりがある靴―つま先の圧迫はNG!
・外反母趾サポーターの装着
外反母趾対策のサポーターや装着具には様々な種類があります。
試してみないと分からないという面はあります。ご自身の状態に合わないものを装着した場合、かえって痛みや炎症が悪化することもありますので注意が必要です。
・インソール
一般的には外反母趾は母趾(足の親指)の変形と捉えています。
しかし母趾の付け根にある第一中足骨の位置異常こそが原因であるという見解もあります。
そしてこの第一中足骨の位置異常の原因は、第一中足骨の付け根にある踵骨(かかと)周辺の関節の崩れと言われています。
症状に合ったインソールの装着は、踵骨(かかと)周辺の関節や足裏のアーチ(扁平足)をサポートして外反母趾の原因となっているオーバープロネーション(過剰回内)を修正して、痛みや疲れなどの外反母趾の症状を緩和につながります。
・筋力トレーニング
ホ―マン体操
ホ―マン体操は、幅広のゴムを両足の第一母趾(親指)にかけて、両足の踵をつけたまま両足のつま先を開いて5~10秒キープ。これを20回程度行う運動です。
軽度~中程度の外反母趾ならこの運動を2ヶ月程度継続すると外反角度が減少します。
ストレッチ
親指回しストレッチ、親指反りストレッチ、親指開きストレッチ、指屈曲ストレッチ、足裏ストレッチなど。
軽度で痛みの少ない外反母趾であれば、適切なセルフケアを行うことにより自分で治すことが出来ます。
しかしセルフケアをしても関節の変形が止まらない、また痛みが治らない、悪化するという場合にはなるべく早く専門医の診療や必要な検査を受けましょう。
病院に行く
セルフケアをしてみたが症状が変わらない、または悪化するなどの場合にはなるべく早く足の専門医の診察と検査を受けるのが良いでしょう。
病院では痛みに対する投薬治療と変形に対する装具療法が中心となります。
痛みを緩和する薬の服用(飲み薬や貼り)と装具やインソールが処方されます。レントゲンで変形度合いを測り、必要に応じて外科手術が行われます。
整骨院に行く
病院に通院していたがリハビリをしっかりやりたい、セルフケアが難しいので手伝って欲しい、根本的に治療したい、あまり薬は飲みたくない、セルフケアでも大丈夫そうだけど不安、といった場合には整骨院で治療するのが良いでしょう。
整骨院では外反母趾が原因で起こる様々な症状を解消することを目的に、マッサージや整体、姿勢矯正、EMS、ストレッチ、リハビリトレーニング、栄養改善、生活習慣改善サポートなどを行います。しかし整骨院によっては整体治療のみ、マッサージ治療のみ、怪我の治療のみといったところもあるため、統合治療を行う整骨院を選ぶことがとても大切です。整骨院での治療は日本古来からの柔道整復術、整骨術を基本とし、様々な整体術、西洋医学、東洋医学を取り入れた体に優しい自然療法です。
ニュートライズ療法®とは
ニュートライズ療法は、心と身体の健康の関連性に着目した代替医療アプローチ法です。
身体の痛みや不調の状態が精神的・感情的な要因や生活背景によって大きく左右されること、身体の不調が心の不調や生活の質に与える影響を考慮します。
怪我・疾患・ストレス・出産などにより心身のバランスが崩れ、体の運動機能が上手く働かなくなったり、腰痛などの症状をはじめ、様々な体の不調が出てきます。この状態をマルファンクションといいます。マルファンクション状態の体をひかり整骨院オリジナルの評価法で検査します。
検査結果に従って、
【精密なストレッチ】
固くなった筋肉を伸ばすことにより柔軟性を回復し、 血流を改善します。
上尾、蓮田ひかり整骨院では、筋肉に適切な負荷をかけることで狭まった関節可動域を広げます。
【神経ストレッチ】
身体を動かす時には、筋肉が自動的に収縮したり、 他動的に伸張されたりします。そこで、身体の柔軟 性を高め、関節の可動域を広げるために、筋肉を伸張するストレッチがよく行われています。それと同時に身体を動かす時には、筋肉だけでなく、 神経系も伸びたり縮んだりしています。
神経系は人間の身体が運動に対して適切に反応し、調整する能力をもっています。その適応メカニズムが怪我や負傷により障害されることで、日常生活や身体運動に対して不適応を起こしてし まうことがあります。そうなると、痛みや可動障害などが起こり、痛みの原因、様々な不調を引き起こす原因になります。
上尾、蓮田ひかり整骨院では、神経にストレッチを加え伸ばすことで滑走を良くし、体の神経伝達を整えることで痛みの原因、様々な不調を改善します。
【神経スラスト】
身体運動が行われるとき、神経系は伸び縮みするだけでなく、神経系の周囲を取り巻く組織の中をスライド(滑走)します。
ストレッチを行 うと、ビーンとしび れるように痛くなる人がいます。この不快な痛みや しびれは、神経系が引っ張られるために起きるもので、神経系の柔軟性が低い人に起こります。
筋肉に対してだけストレッチを行っ ていても、十分な効果は得られていません。神経系 の柔軟性が乏しいことで制限が加わり、筋肉を十分 に引き伸ばせない可能性があります。
上尾、蓮田ひかり整骨院では身体運動の機能回復行うために一人ひとりの症状にあった治療を選択し施術を行っています。
【マッサージ】
手技によるマッサージで硬くなった筋肉をほぐします。
主な効果として、・疼痛の緩和・血液・リンパの循環改善・関節可動域の維持・増大・心肺機能の改善・内蔵諸機管の機能改善・残存機能の改善・心理的効果などがあります。
上尾、蓮田ひかり整骨院では身体運動の機能回復行うために一人ひとりの症状にあった治療を選択し施術を行っています。
【筋膜リリース】
筋肉は、筋膜という薄い組織膜に包み込まれています。筋膜は柔らかい組織なので、崩れた姿勢や動作をとり続けることや同じ姿勢を長時間とり続けること、怪我などによって身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態となると筋膜が自由に動けない状態になります。すると筋膜のよじれが生じて筋膜と皮膚・筋肉との間の滑らかな滑りが失われ委縮・癒着(ゆちゃく:からまる、くっついてしまうこと)しやすい特徴があります。この筋膜の委縮や癒着が筋肉の柔軟性を損なう原因となり痛みや不調を招く事があります。
上尾、蓮田ひかり整骨院では身体運動の機能回復行うために一人ひとりの症状にあった治療を選択し、筋肉を引っ張ったり伸ばすことで、筋肉の滑走を良くし、痛みを取り除きます。
【運動療法】
・抵抗運動
筋力増強のリハビリにより、正常な動きのための筋肉をつけ、正しい関節運動の再教育をします。
・PNF
最大筋力を出した後の筋肉のゆるみを利用し、筋肉を伸ばすことで神経伝達を改善します。
・コーディネーショントレーニング
バランスディスクやバランスボールを用いて体幹や関節機能を改善します。
・呼吸リハビリ
痛みや自律神経を整えることで呼吸の障害を取り除きます。
・認知行動療法
カウンセリングにより痛みの原因を正しく理解してもらい、認知の歪みを正します。
上尾、蓮田ひかり整骨院では身体運動の機能回復行うために一人ひとりの症状にあった治療を選択し施術をおこなっています。
機能障害の原因である筋、腱の動きの悪さを解消し、関節可動域・姿勢・運動を正常化してニュートライズ・中立化し不調を解消。
そして筋力を増強することでニュートライズした体を維持していく根本治療を目指します。
ニュートライズ療法は、胸郭の機能性と自律神経機能の関係、胸郭の機能性と全身の関節運動機能の関係、筋力と認知機能、筋力と内臓機能、メタ認知能力と幸福度の関係、認知の歪みからと生き難さ感の関係など、心身医科学、機能解剖学などの様々な研究をもとに、ウェルビーング、ニュートラル思想の実現に向けて行う治療プログラムです。
ウェルビーイングとニュートラルな思考は、健康的なライフスタイルに欠かせない要素です。
様々な心身の機能とバランスの取れたライフスタイルの実現には関連性があることが、様々な研究により明らかになっています。
例えば、胸郭機能は体のシステムを調整する自律神経機能に関連しています。
また、胸郭機能は、全身の関節の柔軟性や強さにもつながっています。
さらに、筋力と認知機能、筋力と内臓機能(体の臓器)にも関連があります。
メタ認知能力(自分がどう考えているかを考えること)とウェルビーイングは、相互に関連し、認知の歪み(誤った認識)を理解し、修正することも有益であると考えております。
お身体の痛みや不調でお困りの方は今すぐ上尾ひかり整骨院、蓮田ひかり整骨院にお電話ください。
執筆者:資格/柔道整復師
総院長 山田 弘喜
ひかり整骨院総院長の山田弘喜です。
学生の頃から様々なスポーツを経験し、多くの怪我に悩まされ練習参加や試合出場ができず悩んできました。また、痛みにより日常生活にも支障をきたすことも経験しました。
日々の生活の中で痛みや不調を抱え、苦しんでいる方は多くいると思います。 そんな方を助けたい、少しでも手助けができればと思ってます。